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産後クライシスで増加している産後離婚の危機

産後クライシスとは…出産を機に二年以内に夫婦間の愛情が冷え込む状況の事をいいます。
ドラマ「残念な夫」でも産後の危機は取りあげられましたが、タレントのスザンヌさんもこの産後クライシスが原因で離婚したと言われています。
初めて産後クライシスという言葉を聞いた人、もう知っている人も、もう一度この問題についておさらいしてみましょう。

ライフスタイルや夫婦間の擦れ違いが産後クライシスを生む!

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女性は出産する事により、ホルモンの急激な変化が原因で自律神経が乱れてしまいます。
例えば泣きたくないのに涙が出る、不安で不眠になる、小さな事でイライラ。
自分の感情が理性でコントロール出来なくなってしまう訳です。
その上、ママになったその日から昼夜関係ない24時間子供中心の生活。
出産前は好きなテレビを見たり、お買いもの、趣味、長風呂にぐっすり。
それが夢幻だったかのように本当に何も出来ない。
トイレですら行きたい時に行けません。自分の時間など、まるでないのです。
体力的にも、ストレスでも、もうボロボロ!

しかし男性は良い意味でも悪い意味でも変わりません。
いつものように出掛け、仕事をし、帰ったらご飯を食べてお風呂に入って眠る。
身一つでどこへでも、趣味も続け、暇あればスマホでゲームをちょいちょい、なんて。

泣いている赤ちゃんを必死にあやしていると鏡に映る自分の姿。
髪の毛ボサボサ、肌がさがさ、目の下のクマ…。
ふと見ると、いびきをかいて爆睡している夫が目に入る。

産後生活が激変した自分と、いつもと変わらない夫。
こうした互いのライフスタイルの違いからも夫婦間の摩擦は生まれてしまい、まず妻から夫への感情が冷え込んで行くという訳です。

「父親」にはまだなれない夫と、「母親」の妻。そして、産後クライシスへ。

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お腹にいる時からママには母親という責任を自覚していますが、パパは産まれてから父親を実感するんだとか。
予備知識を持って挑むママとは違いパパは何が何だか分からない事が多々。
ライフスタイルの擦れ違いだけではなく、精神的な擦れ違いもまたママの大きな負担になります。

お前はずっと家で子供と遊べていいな。
疲れたなら寝ればいいだろ、家にいるんだから。
手伝えって?こっちは疲れてるんだよ。
たまの休日位ゆっくりさせてよ。

悪気はあるのかないのか、これらの言葉を吐かれる事もあります。
冒頭でもお話しましたが、産後ママの精神状態は既にボロボロ…普段以上に夫の言葉が重く感じます。

家事もしない、育児もしない、苦しい気持ちも支えて貰えない…。
こんなの家族って言える?夫婦って言えるの?

一番理解して欲しい夫に裏切られたような気分で本当に辛く、悲しい気持ちを味わいます。
産後クライシスの原因の一つとして、「家事や育児に協力的じゃない夫に冷めた」というものあります。
心身の疲労が蓄積している時、いつまでも変わらない夫の理解が得られないと「離婚」という言葉が頭に浮かぶのかもしれません。

産後クライシスの原因は夫だけ?

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自分が不安定な状態だというのに、いつもと変わらない生活を送るパパに、ママは自然と苛々してしまいます。
手伝って欲しい事や聞いて欲しい事が山ほどあるのに、自由時間を楽しむ夫がいたりすると大変です。
例えば強く扉を閉めたり、そっけない態度を取ったり、大きな物音を立てて家事をしたり。
この行動を見て察して!と思ってもパパは「何で機嫌が悪いの?」と聞くだけ。
全く気付かないパパに更に苛々として「別に」とそっけなく返すママ。
これがずっと続くとどうでしょうか。

「どうせ相手に何を言ってもダメだろう通じないだろう」、という気持ちがやがて夫婦間の会話をなくし、ついには互いを想う愛情すら冷え、無くなってしまうのです。

家事や育児、ママのメンタルに無頓着な行動が産後クライシスを引き起こし、不仲や離婚の原因を招くと思われがちですがパパだけが完全に悪者とは決めつけられません。

パパも言われなくては本当にわからない場合もあります。
気付いて欲しいし労わって欲しいですが、男性にとっては難易度が高いよう。
言わなくても分かって貰えたら本当に楽だし嬉しいですが、やんわりお願いしてみるのが吉です。
そしてもし手伝って貰えた時は、ちゃんと感謝の気持ちを伝えてくださいね。

増加している産後離婚率。危機を一緒に乗り越えよう。

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意外と多い日本の離婚率、なんと3組に1組のカップルが離婚しています。
そんな中、厚生労働省が5年に1度調査する「母子家庭になった時期」の結果、最も離婚(死別を除く)している時期が子供が0歳から2歳間という事がわかりました。
この結果からわかるように産後ほど離婚率が高くなっているんです。
本当に繊細で気を付けなければならない時期なんですね。

産後クライシス・産後離婚は誰にでも起こりうる事です。
仲良しだった夫婦も産後をきっかけにがらりと変わるという話をよく聞きます。
もしその危機に対面してしまった時でも言葉をなくしたり、コミュニケーション不足が一番避けて欲しい所。
お互いにどうせ自分の気持ちはわからないと遠ざけてしまうのは誤解や擦れ違いを生むので絶対NG!
産後の大変な時こそ夫婦仲を更に確かなものにするチャンスでもあります。
いかがでしたか?
離婚の原因となりうる産後クライシス、今まで仲良くやっていたから大丈夫、と思っても一度産後クライシスや産後鬱について夫婦で調べてみるのも良いかもしれません。
この記事が少しでも誰かのお役に立てると嬉しいです。
この記事を書いた人
ぽんこ

3歳の男の子を育てています。幼児と一緒に右往左往の毎日です。