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子育てから少し離れて素敵な【恋愛小説】に浸ってみる♥小説にぴったりの音楽を添えてみた!

夏の暑さもひと段落して、秋が少しずつやってきましたね。毎日子育てに追われ、自分の時間を取るのも一苦労だと思いますが、忙しい時だからこそゆっくりリラックスするのも大事だと思います。ドラマも映画もいいけれど、素敵な恋愛小説に浸ってみるのもオススメです。今回は読書&音楽好きの筆者が、独断でオススメ恋愛小説にぴったりの音楽を添えて紹介したいと思います。秋の夜長、窓を開けて鈴虫の声を聴きながら、素敵な恋愛小説はいかがですか。

つむじ風食堂の夜(吉田篤弘作)

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タイトルからしてきゅんとしそうな『つむじ風食堂の夜』。
こんなに綺麗な小説があるなんて!
読み終わっての感想がこれでした。
果物のオレンジを交換し合う主人公と奈々津さんの、いい大人同士の淡い恋は素敵で、つむじ風食堂に出てくる料理はとても美味しそう。
食堂に集まるお客さんの雰囲気も暖かく、壮大なストーリーではないけれど、優しい言葉だけで紡がれた物語に癒されます。
このお話は、主人公の淡い恋愛語る物語であり、亡き父親への追悼小説でもあります。
悲しいなんて一言も書かれていないけれど、静かにその想いが伝わっていて、爽やかな感動を味わえます。

小説の世界観と作者の感性にぴったりな曲は、スピッツの『涙がキラリ』。
スピッツの曲の優しい言葉とつむじ風に、ふっと足をさらわれてみては。

彼女はいつもおなかをすかせている(アンドレアス・スタイコス作)

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アテネ在住の筆者が描く、ギリシャが舞台の恋愛&料理小説!
まず装幀がオシャレ。
タイトルも粋で、物語に出てくる料理は美味しそうな地中海料理ばかり。
中年男性2人が、ひとりの女性(ナナ)のために、朝から晩まで極上の料理を作って食べてもらう、、、そんな三角関係の恋愛小説です。

キュートで小生意気、男をもてあそぶナナ。
フランスが舞台ではないのに、どこか映画『アメリ』のオドレイ・トトゥを思わせて、そんな雰囲気にぴったりな音楽はまさに『La Valse D’Amelie』。
ピアノの曲調に合わせ、小粋で洒脱、ほろ苦い恋愛小説に浸ってみるのもいいですよ。

ぼくの小鳥ちゃん(江國香織作)

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ラム酒のかかったアイスクリームが好きな小鳥ちゃん。
黄色いカーネーションのように清潔で、数字の2のように気が利いている。
一見すると、主人公ぼくと小鳥ちゃんの他愛無い日常を描いた児童書のようにも見えるけれど、実際は、ぼくと彼女と小鳥ちゃんの三角関係を描いた恋愛小説です。

イギリス的な雰囲気と、どこかセンチメンタルな物語が、ビートルズを思わせます。
この作品も江國ワールド全開で、『Lucy in the Sky with Diamonds』、小鳥ちゃんは“ダーアモン”を携えて、また窓枠に不時着してしまうのでは?

悲しみよこんにちは(フランソワーズ・サガン作)

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半世紀も前に書かれ、たくさんの人によって訳されてきたフランソワーズ・サガンの『悲しみよこんにちは』。
読んだことがなくても、タイトルだけなら聞いたことはあるはず!
10代特有の倦怠感と厭世を若さならではの感覚で描写し、50年以上も昔に書かれた小説だとは思えなくらいの新鮮さにかなりの衝撃を受けました。

死を巡る悲しさと、じわりじわりと何かが動き始めようとするじれったさ、洒脱でスノッブな感じの主人公セシルは、現代のエイミー・ワインハウスを思わせます。
作中に出てくるジャズも相まって、『You Know I’m No Good』、まさに!
一読の価値はあると思いますよ!

 


悲しみよこんにちは (新潮文庫) [ フランソアーズ・サガン ]
子育てをしていると、読書好きなママでも、読書に時間を取るのはなかなか難しいですよね。読み始めるのは億劫になりがちだけど、読んでみると、やっぱり面白いです。ようやく涼しくなって、夜が過ごしやすくなってきましたので、ぜひ一冊読んでみてはいかがですか。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!