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離婚が子供に与える影響。。。本当に大切にすべき『気持ち』はどこか考えよう

結婚した夫婦の3人に1人が離婚する時代ですね。筆者の周りにも離婚した親を持つ子、離婚した親、たくさんいます。
円満なのが一番です。
でももしそう出来ない時、そうすることによって犠牲を払わなくてはならない時や、優先するべきは何なのか迷った時、どうすればいいのか考えてみます。

我慢すればいいのだろうか

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まず、子供が良ければいい、自分が我慢すればいいという考えはどうなのでしょうか。
自分が子供だったら、と思って置き換えて考えてみると、嫌な気持ちがしませんか?
我慢して家族が一緒にいるって考え。
でもあまりにもひどいケース、たとえば離婚することによって、大変な貧乏に落ちいってしまうケースや、 子供が多大な傷を負ってしまうケースの場合は、我慢するという選択肢だってありえます。
しかし我慢すればいいというのは第一選択ではないと思います。

筆者のごく身近な人物が、離婚をした親を持つ人なのですが、「それによって不幸に育ったとは思わない、我慢してまで、ぐちゃぐちゃしてまで一緒にいてくれなくて良かった」心の底から言っているのを聞いて、「 とにかく一緒にいればいいというのではない」と、思った筆者でした。

我慢と諦めないことは違う

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筆者宅も、一時期離婚の危機がありました。
長女の出産後、何もしない、家庭のルールが分からない夫に対して本当に気持ちがなくなってしまい、 こんな状態で一緒にいてもなと思い、離婚を考えました。
正直なところ、母子2人で暮らすマンションまで検討をつけていたのですが、何かが違うと思ったのかもしれません。
年配のご夫婦に話を聞きに行き、いろいろアドバイスをもらい、悩みがあれば、すぐに相談しました。
そんな中で「夫は理解がない」と思っていた気持ちが少しずつ変わり、 表現方法が違うだけなのだということと、今の自分の感情が絶対ではないということ……例えば産後、子供に集中している状態で、今は気持ちがいかないだけなのかもしれないと言う、「自分が正しい状態ではないのかも」 ということに気がつきました。

とにかく、その時思ったことは「夫にもう一度好かれることに対して諦めたくない、自分は、もう一度夫のことを好きになることに対して諦めたくない」という気持ちでした。
それは我慢とは違い、すれ違っていながらも同じ目標に向かって頑張って1日を積み重ねているような、ちょっと奇妙な感覚ではありました。

諦めたくないなんて思いたくないという方もいるかもしれませんが、諦めないその気持ちこそが子供の為なのではないかと私は思います。
しかも好かれたい、好きになりたいという感情なので、自分のためでも相手の為でもある感情だと思います。

我慢せず自分のためでもあると思ったことで、毎日をやりきって行けたのかもしれません。

行動の根っこを見極めろ

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さてそのように、諦めないと決めた筆者だったのですが、大変ではありました。
とにかくすごく嫌だと思っているやつと一緒に暮らして、そこからいいところ探し、 その人に好かれようというのだから、大変に決まっています。

でもその中で気がついたことは、夫の行動にも理由があるということでした。
例えばものすごく不機嫌な時、不機嫌を引き起こした原因以外のことで、本当は怒っているというパターンもあります。

物がないと言って家中のものを出して大騒ぎになってしまったことがあるのですが、 振り返ってみれば前の日にちょっと自分の愛情不足があったりとか、 仕事で成果をあげたのにそれを褒めていなかったりだとか、 その辺が引き金になって、次の日の行動に結びついているのかもしれないと思ったことがあります。

書いていても、すごくめんどくさいなぁと思ってしまうのですが笑、 行動の根っこの部分を探すことによって、その時の行動だけみて、怒るということはあまりしなくなりました。
それによって相手も少し余裕ができ、感情だけで大きな喧嘩をすることがなくなり、だんだんと距離が縮まって行きました。

そうして嫌なところを「出しすぎる」ことが減り、 今まで見えなかった良いところがちょっとずつ見えてきます。いい所って見え始めてそれを意識すると、相手もちゃんとそれを意識して伸ばすようになり、 嫌な部分は残っていたとしても、良い部分でお互い付き合っていくことができるようになります。
嫌な部分は誰でも強烈に持っています。
自分だってそうだと思います。
いいところを引き出していいところでうまく付き合うことが大切だと思います。
是非、それをあきらめないことです。

金銭や、暴力に関してはまた別ですが……

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諦めないと書きましたが、お金を入れない、暴力を振るうなどは別の問題ですので、その辺はしかるべきところに相談する必要があります。

そして、離婚していても立派に子供を育てているお母さんお父さんは、本当にたくさんいます。
本音を言えば、育てる親が一人でも、その一人がしっかりしていれば大丈夫なのではないか、という思いもあります。

ただ、離婚後の子育ては本当に大変そうです。 金銭、時間の制限、異性または同性からの身近な愛情が得られない(思春期の男の子には同性の見本や力が必要、など)など、苦労は多いです。

上にも書いたように、子供のためだけでなく、自分のためにも是非諦めてほしくないというのが、筆者の気持ちです。

縁あって家族になった者同士です。
身近な人を好きで、その人に好かれている。
これ以上いいことってないと思います。

もし諦めそうになっている人がいたとしても、是非そこを目指して頑張ってもらいたいです。
難しい問題です。
外から分かりにくく、本人達にしかわからないことがたくさんあります。
一人で決めてしまう前に、それから、自分と同じ感覚の人と話して勢いづく前に、 年長者や、経験豊富な先輩に相談してもらいたいと思います。
この記事を書いた人
綾希子

2児の母です。実家のそばで第一子出産後、夫婦の危機に。今度はパパとトラブルにならないようにと、実家に頼らず助産院で第二子出産後、頑張りすぎてマタニティーブルーに。その経験から、助産院の子育て…