人間の皮膚には毛包と汗腺があり、毛包には皮脂腺がついていて、皮脂が分泌されます。
皮脂は、外部からの刺激や乾燥から肌を守る働きがあります。
また、皮脂と表皮細胞にある脂質、汗腺から分泌される汗が混ざり合い、天然の保湿クリームのような役割を果たしているのです。
しかし、手のひらには、他の皮膚と違って毛包や皮脂腺がないので、表面を刺激や乾燥から皮膚を守りづらいために、手荒れが起こりやすいのです。

①水仕事
手荒れの原因でとても多いのが、水仕事による手荒れです。
水と一緒に皮脂が流れる事で、潤いを失った手はカサカサと乾き、表面が硬くなります。
その状態が続く事でひび割れが起き、ひどくなると出血を伴うあかぎれへと症状が悪化してしまいますよ。

②食器洗い用洗剤
食器洗い用洗剤で、手荒れをする方が増えています。
食器洗い用洗剤は、食器の汚れをきれいに落とすだけでなく、皮膚の表面を保護しているバリアや水分までも奪っているのです。
中でも、石油や油脂を原料として作られた『合成洗剤』は、皮膚への浸透力や洗浄力が高く、手に刺激を与えてしまいます。
毎日使い続けることで、手がかさついてしまい、手荒れへと導いてしまうのですね。

③お湯
水仕事の際に熱いお湯を使うと、皮脂が流れやすくなってしまいます。
元々手のひらには皮脂腺がなく、手の甲も皮脂腺が少ない為に、他のパーツよりもダメージを受けやすいようです。

①保湿
水仕事をした時や水に触れた時には、その後に必ずハンドクリームなどでしっかり手のケアをしましょう。
水回りにハンドクリームを置いておいたり、外出先でも塗ることができるように携帯するといいですね。
また、夜寝る前には必ずハンドクリームを塗って、綿の手袋をして寝るとより良いですよ。

②食事
手荒れに効く食べ物を積極的に摂取しましょう。
【ビタミンE】
皮膚を再生する効果がある
食品例：魚卵、アーモンド、カボチャ、アボカドなど

【ビタミンA】
皮膚の抵抗力を高める働きがある
食品例：にんじん、しそ、ほうれん草、うなぎなど

【ビタミンC】
コラーゲンの生産を手助けする働きがある
食品例：レモンなどの柑橘類、ほうれん草、ブロッコリー、小松菜、トマト、じゃがいも、いちごなど

【コラーゲン】
健康な皮膚を作るのに必要
食品例：手羽先、エビ、なまこ、牛すじなど

③水の温度と回数
洗い物などをする時には、お湯ではなく、できるだけ水か人肌程度のぬるま湯にしましょう。
また、回数も１日３回と決めるなど、できるだけ減らしましょう。
さらに、食器洗い用洗剤や手洗い用洗剤を、できるだけ肌に優しいものを使うと良いですね。

④ゴム手袋
洗い物をする時に、ゴム手袋などをしても手荒れの予防になります。
ですが、ゴム手袋でアレルギーを起こす方も少なくないようですので、かゆみなどがあるようならすぐに使用を中止しましょう。

手軽に手荒れを予防できるのが、ハンドクリームですよね。
しかし、ハンドクリームとはいっても、種類がかなり豊富で、何を選んでいいのか分からなくなります。
カサカサ手荒れには、特に保湿力の高い成分が良いそうですよ。

【保湿力の高い成分】
◎セラミド
◎ワセリン
◎スクワラン
◎シアバター
◎ヒアルロン酸
◎コラーゲン
◎グリセリン　など

尿素配合と記載されているハンドクリームにも保湿効果はありますが、角質を柔らかくさせる働きがありますので、手のひら、かかと、ひじ、ひざなどの肌が角質化してカサカサしているときにはかなり効果的です。
ただし、傷がある場合には、刺激になるので使用しないようにしましょう。
ちなみに、私のオススメのハンドクリームを３つご紹介します。

【おすすめハンドクリーム】
♡ユースキンA　ファミリーメディカルクリーム
70ｇ／830円（税抜き）　120ｇ／1,240円（税抜き）※メーカー希望小売価格

♡ロコベース リペアクリーム
30ｇ／1,944円（税込み）※メーカー希望小売価格

♡ロクシタン シアハンドクリーム
30ml／1,188円（税込み）150ml／3,240円（税込み）※ロクシタン公式サイトより

ぜひ、試してみてくださいね。