胎児の神経管閉鎖障害予防によいとされている“葉酸”。
主に緑黄色野菜や果物に多く含まれる栄養素ですが、調理によって失われやすく、体内にも蓄積されにくく、毎日摂取することが必要となってくる栄養素。
現在、20代～30代女性の食品からの葉酸摂取量(1日当たり)は、300µg程度です。
妊婦さんに必要と言われる摂取量は400µgと、食事からすべてをまかなうというのは、なかなか難しいですね。
そこで手軽に栄養の不足分を補えるのが、“葉酸サプリメント”。
ドラッグストアやスーパー、ネットでもよく見かけますね。
簡単に飲めるけど、赤ちゃんには問題ないのでしょうか？
あるロンドンの研究結果では、葉酸サプリを服用している割合は、年齢や地域にもよりますが、20～40％という結果が出たそうです。
筆者は妊娠中、5ヶ月の入院生活を送っていましたが、同じ入院患者の中でサプリメントを服用している人は、見かけませんでした。
安全性などを考えると、必要とはわかっていても、利用していない人の方が多いようです。

【メリット】
・ 手軽に栄養の不足分を補ってくれる
・ 薬局やスーパー、ネットなどどこでも購入できる

【デメリット】
・ 医薬品に比べて、規制が緩い
・ 海外輸入品など、安全面での確証が低い
・ 人によっては、アレルギー反応を起こす可能性もある
・ 他の薬との飲みあわせで、吸収率が悪かったり、副作用を起こす可能性もある

栄養面を考えて食事を作るよりも、購入して飲むだけのサプリメントは、妊婦さんに限らず本当にお手軽です。
ですが、ママや赤ちゃんへのリスクがゼロという商品ばかりではありません。
厚生労働省も、妊婦や授乳婦は、安全性をヒト試験で確認することが困難なため、母体だけでなく、胎児や乳児にも影響を及ぼす可能性があると言っています。
まずは食事からの充実をはかり、どうしても足りなければサプリメントを利用する選択がいいのではないでしょうか。

とは言っても、服用がまったくNOというわけではありません。
筆者も入院前は、自宅で服用していましたし、今は安全性も確立された良いサプリメントがたくさん売られています。
また最近では、産院の先生が処方してくれるサプリメントというものもあります。
私たち消費者が購入前に商品の良し悪しを見極め、自分の体も赤ちゃんの体も自己管理することが大切になってきます。

【サプリメント購入前にチェック！】
① 必要な栄養素は含まれているか
② メーカーや成分は安心できるか
③ パッケージに「妊産婦用食品」などの明記があるか
④ どこを経由しているか(国産、輸入等)

購入前に薬剤師や専門医に相談することをおすすめします。

購入を考えているけれど、どれを買ってよいかわからないという方のために、妊婦さんに人気の葉酸サプリメントを調べましたので、参考にしてみてください。

◆Pigeon 葉酸カルシウムプラス◆
1日2粒で、妊娠期に取りたい栄養素を一度に取れるサプリメントです。
葉酸400µg、カルシウム160mg、鉄10mg、ビタミンB群配合
参考価格：1,598円

◆AFC 葉酸サプリ◆
100人以上の女性の声をもとに作られた、安心安全が売りのサプリメント。
葉酸400µg、カルシウム200mg、鉄10mg配合
参考価格：1,980円

◆BELTA　葉酸サプリ◆
値段は高めですが、安心の無添加葉酸サプリメント。
葉酸400µg、27種類のビタミン・ミネラル、鉄16mg、カルシウム232mg配合
参考価格：5,590円