育児の悩みのトップに入る夜泣きですが、その原因は乳児期の腸内細菌のバランス不足によっておこる「乳児疝痛」かもしれないとされています。
何らかの原因で胃腸におこる激痛を「疝痛」(せんつう)といいます。
例えば食あたりや、細菌性の食中毒での痛みです。
これは普通の「おなかが痛い」とちがい、「歩くのも辛いくらいの強い痛み」とされています。
この疝痛を赤ちゃんが感じている場合を「乳児疝痛」(にゅうじせんつう)と言います
乳児疝痛の原因は、赤ちゃんのおなかの中の菌のバランスができていくプロセスと関係があるのではないかといわれています。

赤ちゃんのおなかの中では、生まれてすぐから2歳ぐらいまでの間に、ほぼ大人と同じような菌やバランスが完成されていきます。しかしその過程がうまくいかない赤ちゃんが多くいるのです。

そうした時に、赤ちゃんは疝痛を感じ、泣いている可能性が高いと考えられるようになってきているのです。赤ちゃんの約25%がこの乳児疝痛を感じている可能性があるといいます。

今まで夜泣きは生後3～6ヶ月ぐらいで自然に収まるケースが多いので、これまでは「赤ちゃんの生理現象だ」とか「親への甘えが強いから」などと言われて来ました。
現在も夜泣きは病気ではないとされています。

しかし、欧米では夫婦の共働き、女性の社会進出が増えるに伴って、激しい夜泣きが続くことは親のストレスやライフワーク内の問題を抱えてしまうため、小児科医に夜泣き相談が急増し、真剣に研究しようという動きが始まりました。

その結果、コリックの大きな原因のひとつが乳児疝痛ではないかと考えられるようになり、
そしてその対策として有効な「L.ロイテリ菌」という母乳由来の乳酸菌を与えることで夜泣きの時間が減少することが実証されたのです。

夜泣きの対策として、初乳に含まれ、乳児が摂取する乳酸菌「ロイテリ菌」。
このロイテリ菌には健康増進効果と病原菌からの防御作用があり、免疫防御機能の強化作用があるんです。
そして人の体に元々ある菌と病気の因果関係に注目し、“菌質改善”によって疾病の予防や治療補完を行う先端医療技術「バクテリアセラピー」に成功。
そこでこのロイテリ菌によるバクテリアセラピーを使って、スウェーデンの会社が開発したものが乳幼児の夜泣き対策サプリメントで、世界トップシェアを誇る「チャイルドヘルス」。乳児にも摂取しやすい液体タイプができました。
世界85カ国で販売され、日本でも小児科・ドラッグストアやベビー専門店アカチャンホンポで発売されています。

「チャイルドヘルス」は、安全性と有効性の面で高く評価されている乳児用のプロバイオティクスサプリメントです。
大きな特徴のひとつとしては、チャイルドヘルスは薬ではなく、リキッドタイプの乳酸菌食品ということです。そして含有されているものは天然成分のみでできており、アメリカの食品安全基準をクリアしているので赤ちゃんに安心して与えることができます。
気になる使用方法は、
・スプーンで直接飲ませる
・体温以下(高温だと乳酸菌が活性化できないので)の離乳食に垂らす
・ミルクに混ぜる
・乳房に塗って授乳する
などの方法で、目安としては１日５滴くらいを赤ちゃんに与えます

価格は5mlで2800円程度ですが、販売場所によって異なるので、近くのお店で確認したほうが良いでしょう。