そもそも玄米とは何なのでしょうか。
玄米は、籾殻だけを取り除いたお米です。玄米には糠と胚芽が残されていて、ビタミンやミネラル、食物繊維などの体に良い成分が豊富です。お米を玄米のまま食べることで、栄養バランスの優れた健康的な食事ができます。
江戸時代まで日本人の主食は玄米でした。江戸を中心とした都市部で白米を食べられるようになった時、極端な白米食により、脚気が都市部で流行しました。
当時地方は玄米食。脚気は白米を主食にしている、江戸にいる者だけがかかる病であったため、「江戸患い」とも呼ばれていたと言います。脚気はビタミンB1が不足すると起こる病気であったため、当時は経験的にそばを食すことによってこの病を防止していたようです。
玄米はそれほど日本人の健康に直結し、長きにわたって食されてきたのです。

最近では、ただ炊くだけでもちもちになる玄米も売られています。
もちろんそのような玄米を食べてもいいのですが、そのような物は一度炊かれてからもう一度ドライにされて売られていることが多く、 水につけても発芽しません。 そのため、筆者の体感としては、玄米を食べたという感覚があまりありませんでした。
そのため多少面倒でも、手を加えられていない玄米を水につけて発芽させ、柔らかくしてから炊いて食べて欲しいというのが本当の気持ち。
最近では、圧力鍋、土鍋、炊くだけでOKな玄米用炊飯器……、炊く手段だけでも様々な方法があります。
賛否両論ありますが、いろいろ試して欲しいと思います。

筆者のおすすめとしては、鍋に一晩つけて発芽させ、柔らかくして多目の水で炊く方法です。シンプルなようですが、それが一番玄米の良さを感じられました。
特に中でもおすすめなのは土鍋で炊く方法で、柔らかくとても香りよくおいしく仕上がります。

1、温まる
マクロビオティックで言う陽性の性質がとても強い玄米は、食べるだけでポカポカとあたたまります。

2、お腹の持ちがよい
10年以上玄米を食べている筆者は白米だとすぐにお腹がすいてしまいます。 玄米を食べると一食ぐらい抜いても大丈夫です。

3、便秘をしない
白米に比べ大変繊維質が多いので、玄米にしてからというもの、まったく便秘をしません。
旅行などで白米が続くと便秘をする事があり、家に帰って玄米を食べるとまたお通じが戻るというようなことがよくあります。

4、ダイエット効果がある
上記の理由から、ダイエット効果があります。
一食だけ玄米に変えるだけでもその効果は感じられると思います。

いかがでしたか？
味が嫌い、感触が嫌い、香りが嫌いという話をよく聞く玄米ですが、これだけの効果があれば、一度試してみようと思いませんか？

欧米の文化が入り込むことで、朝はパン、コーヒー、サラダという人が増えています。
そのような方に、「私冷え症なんです」と言われたりすると真っ先にいつもおすすめしているのが玄米食です。
昔の人は現代人より体温が高かったと言われ、 玄米はその一端を担っていたのではないかと考えられます。
もちろん筆者もパンやコーヒーは大好きですが、 日本人の食の基本は米にあり、と思っています。
どのような食をチョイスしても、楽しみで色々な食べ物を食べることがあったとしても、基本は忘れないようにしています。
いいこといっぱい玄米食！ 是非試してみてください。