成長に問題ない!と言っても、やはり自分の子どもがでべそだと、気になるもの。
そもそもおへそとは、何なのでしょう。
【おへその仕組み】
赤ちゃんとママは、お腹の中では、臍帯(へその緒)でつながっていますね。
産まれるとへその緒を切るわけですが、ホースのようなものをちょきんと切れば、穴の開いた空洞ができますね。
通常は、穴の開いた部分に、筋膜(きんまく)などの硬い組織ができ、穴をふさいでくれます。
穴をふさいだ筋膜の上に皮膚がおおわれ、おへそとなるのです。
筋膜には、脂肪や筋肉がつかないので、窪んだ状態になるわけです。
【臍ヘルニア】
筋膜ができず、皮膚のみでふさがっている状態のこと。
◆状態◆
・ 臍ヘルニアの大きさは、1cm~5cmまでとさまざま
・ 閉じていない穴から、腸や空気が持ち上げられ、ぷっくりと膨らむ
・ 膨らんでも、皮膚が破けることはない
・ 生後1~2週目から目立ち始め、3ケ月頃までは大きくなる
◆原因◆
・ おへそ周りの筋肉の発達が、未熟なためになることが多い
・ ほとんどの場合生まれつきで、医学的根拠もなく、予防できるものではない(へその緒の切り方とは関係がない)
◆見分け方◆
・ へそを押さえると、皮膚の下で、腹筋のふちに触れることができる
・ 泣いたり、うんちをしている時など、いきむとおへそが風船のように膨らむ(通常は収まっている)
【臍突出症】
筋膜はふさがっているが、皮膚の膨らみが残ったり、ゆるんでいたりする状態のこと。