自閉症とは、以下の特徴的な症状を持つ疾患です。
筆者の弟(26)が、ダウン症であり自閉症も併発しているので、彼の特徴的な行動と合わせてお話したいと思います。
① 【言語能力の遅れ】
自閉症の方は、言葉を使うことを苦手とします。
言葉を話し始める時期も遅く、話せてもオウム返しをしたり、意味のないことを口にしたりします。
またジェスチャーや目配せといった、言葉以外のコミュニケーションも苦手なので、意思疎通は困難になります。
弟も、こちらが聞いたことに大体は応えてくれるのですが、自分の気持ちを言葉で伝えられないときは、あっさり無視します。
② 【社会性の欠如】
他人の気持ちがよくわからなかったり、自分の気持ちも上手く表現できないため、社会性が欠如しています。
集団の中に入っても、2~3歳児のようにひとり遊びが大好きだったり、一緒に何かをしようという考え方はあまりないようです。
弟はこちらが構わない限り、ひたすらひとり喋りをしています。
どこかの世界に行ってしまっているようで、家の中だけでなく外でも喋り続け、注意するとものすごく怒るので、家族は手を焼いています。
③ 【動作の反復と限定的な興味関心】
同じことをずっと繰り返したり、興味のあることだけ必要以上に徹底するのも特徴的な行動パターンです。
筆者の弟は、もうかれこれ10年以上、朝ごはんは「パン、牛乳、バナナ、ヨーグルト」です。
何かが足りないとすごく嫌な顔をされ、こちらが説明してもなかなか納得してくれません。
また弟は毎日お風呂掃除をしてくれるのですが、彼のお風呂掃除はいつも30分以上です。
歯磨きも10分以上。
お風呂掃除も歯磨きもとても綺麗な仕上がりなのですが、“弟タイム”でやっているので、こちらが急かさない限りいつまでもやっています。
こんな行動も、「弟は自閉症なんだ」と実感するところです。