上の子というのは、最初は100パーセントあったものをわけて大人になっていかなくてはなりません。
逆に、下の子というのは初めから50パーセントです。
その点、下の子の方が「二人いる」という状況に順応しやすいのは当たり前のことで、それに上の子からの保護も受けられるわけですから、余裕があるわけです。
上の子にとって、下の子が家に来るということは、「自分の恋人だと思っていた人に、愛人ができた」というくらいの感情を呼び起こすそうです。
上の子が耐えるべくは、「自らの感情」なわけです。
だからこそ、上の子には気を使ってあげよう……と思うかもしれません。
筆者も、その通りだと思います。
でも、なかなかそうはいかなかったりする。
下の子の方がかわいい、なんて言うわけじゃなくても、物理的に手がかかるのはどうしても下の子の方。
「早かったかな……」どれだけ離れていても、みんな一回は思うはずです。
でも、一緒に遊んでいる姿を見ると、「ああ、産んでよかった」って思ったり。
ママはまずその揺れ動く感情を認めてあげることです。
それから、上にも書いたように、赤ちゃん返りは10歳まであるし、「いつ産めば大丈夫だった」なんていうのもきっとない。
それに、いい意味で、平等なんてない。
みんな生まれ持った役割のようなものがあるはずです。
それが、「長女」であり「長男」なのかもしれないし、それは誰にも分かりません。
筆者もさみしいなーと思って育った長女でした。
今はそれもよかったなあと思えるようになりました。
家族は一人より、二人。
二人より、三人。三人より、四人。
ちょっと辛くなると、母に言われた言葉を思い出しています。