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下痢をしてしまったら、下痢止め薬?それとも整腸剤?

ウイルスや細菌による下痢は、体内の病原菌を外に出そうとする反応の一つです。
治療の基本は、水分補給とお腹の調子をいたわった食事をとること。薬はあくまでも補助にすぎません。

薬を使うとしたら、「下痢止め薬」と「整腸剤」どちらを使うのが良いんだろう???

「下痢止め薬」「整腸剤」それぞれの役割

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「下痢止め薬」
下痢止め薬には、殺菌消毒成分の入ったものや、腸のぜん動運動を抑える作用があります。
下痢は悪い菌やウイルスを体外に出そうとする反応。これを強制的に止めてしまう下痢止め薬は、悪い菌を追い出そうとする腸の働きまでも押さえてしまいます。

「整腸剤」
整腸剤は、腸の中の善い細菌を増やしてお腹の環境を整えようとするものです。
おなじみのビフィズス菌をはじめとする乳酸菌が成分として入っています。
腸内の善玉菌を増やすとともに、悪玉菌の増殖を抑えてくれます。

★★「下痢止め薬」と「整腸剤」どっちを選ぶ?★★
即効性のあるのは「下痢止め薬」。下痢がひどくお困りの時は「下痢止め薬」をおすすめします。
即効性はなく、穏やかに効いていくのは「整腸剤」。ゆっくりでいいから、腸の環境を整えたいのであれば「整腸剤」です。

乳児の下痢

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【母乳の場合】
授乳にかかる時間を少し短めにして、回数を多くしてあげましょう。

【粉ミルクの場合】
ミルクの濃さを2/3くらいに薄めて、いつもより少なめの量で、回数を多くしてあげましょう。

【離乳食期】
今与えている離乳食よりも、ワンステップ前の状態に戻しましょう。
水下痢の時は、小児用イオン飲料、野菜スープのうわずみ、りんごのすりおろしなどを与える。
便が固まってきたら、豆腐、おかゆ、やわらかく煮たうどん、柔らかく煮てつぶした野菜などを与える。

幼児の下痢

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水下痢の時は、小児用イオン飲料、おもゆ、野菜スープのうわずみ、リンゴのすりおろしなどを与える。

ドロドロ状うんちの時は、おかゆ、豆腐、裏ごしした野菜、パンがゆなどを与える。

軟便の時は、おかゆ、やわらかく煮たうどん、卵、ささみ、白身魚など。

※ポイントは、「少量を複数回に分けて与える!」です。ちょっとずつ、ちょっとずつですよ。

野菜はつぶしただけじゃダメ?裏ごしは必要?

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下痢がひどい場合は、裏ごしが必要です。
裏ごしすることで、繊維を取り除くことができるからです。
裏ごしした野菜に水を加えてスープにすると、なめらかなポタージュスープができますよ。

≪やわらかく茹でて裏ごしするのに適した野菜≫
にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、大根、かぶ、キャベツ、じゃがいも。
3か月以上の赤ちゃんから服用できる整腸剤に、「新ビオフェルミンS細粒」があります。
添付されているスプーンで量を調節できるので、赤ちゃんから大人まで服用することができます。
これは整腸剤なので、下痢にも便秘にも使えます。
成分にはヒト由来の乳酸菌が3種類配合されており、胃酸の影響を受けることなく、小腸にも大腸にもきちんと届きます。

薬はあくまでも補助にすぎません!
食材の選び方や、調理の仕方を工夫し、少量を頻繁に食べさせながら治していきましょう。
この記事を書いた人
nanaosan

男の子3人(8歳、5歳、3歳)の母です。わんぱくな3人に日々鍛え上げられ、たくましい母に成長中!