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エンテロウイルスD68とは?発症症状は?予防策はあるの?

全国各地で、子どもの身体の麻痺報告が相次ぎ、今話題になっていますね。
この麻痺にはエンテロウイルスD68が関係しているようですが、はっきりとした原因がわかっておらず、小さい子どもを持つママやパパとっては特に心配です。
そこで今回は原因不明の麻痺を引き起こす可能性のある“エンテロウイルスD68”と、発症症状、予防法についてお話します。

子どもに原因不明の麻痺

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今年8月以降、全国各地で咳や発熱などの喘息症状から急性麻痺を起こす子どもが相次いで報告されています。
8月以降だけで麻痺を訴えたのは47人。
生後1ヶ月~11歳までの子ども。
21の都府県から報告があり、その多くが8月末から9月をピークに発症したそうです。
患者のうち、検査サンプルの残っていた8人を調べたところ、うち2人から「エンテロウイルスD68」が検出されました。
身体の麻痺は、これまでにもごくたまに起きていたそうですが、8月以降の“短期間に47例”というのは異例のことで、国立感染症研究所は現在、身体の麻痺がウイルス感染に起因するものなのかどうか調査中だそうです。

【麻痺発症例】
生後11ヶ月の男の子が右半身に麻痺の症状が現れて入院。
わずか2日で左足にも麻痺が進行しました。
現在は無事退院しているそうですが、残念ながら右足には後遺症が残ってしまったとか。
ポリオの症状とよく似た急性弛緩(ちかん)性麻痺を発症する例が多いようですが、「エンテロウイルスD68」との因果関係は明らかになっていません。

エンテロウイルスD68とは?発症するとどうなる?

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「エンテロウイルスD68」は、エンテロウイルス属のウイルスのひとつです。
エンテロウイルス属には100種類のウイルスがあり、ポリオや無菌性髄膜炎、夏に流行する手足口病の原因となるウイルスもエンテロウイルスに属します。
今回話題となっているエンテロウイルスD68は、1962年にアメリカのカリフォルニア州で見つかりました。
気管支炎や肺炎の小児患者4名から分離されたウイルスで、日本国内でも、2010年以降は検出数が数年おきに増加しているそうです。

エンテロウイルスD68に感染し発症した場合、主な症状としては、発熱、鼻水、咳など。
重症になると喘息様発作や呼吸困難を伴う肺炎など、様々な呼吸器疾患を引き起こします。
麻痺が残るケースも報告されているため、現在エンテロウイルスD68と麻痺との関連を調査しているとのことです。

アメリカでも大流行、死亡例も!?

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2010年と2013年に、日本でエンテロウイルスD68の検出数が100例を超えて報告されましたが、アメリカでも昨年、エンテロウイルスD68の大流行がありました。
今年1月までに全米で1153人が感染し、そのうち14人が亡くなったと報告されています。

エンテロウイルスD68は、大人が感染しても風邪のような症状で済みますが、子どもが感染すると麻痺など重症化する可能性もあります。
赤ちゃんだと麻痺などの症状になかなか気付きづらいですが、少しでも疑いがあれば、すぐにかかりつけ医師を受診してください。

エンテロウイルスD68予防策

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エンテロウイルスの流行は、通常、夏から秋にかけて。
今のところ、エンテロウイルスD68感染に対する特別な治療や抗ウイルス薬はなく、対症療法が中心となってきます。
今後さらに感染が広がることは考えにくいそうですが、エンテロウイルスはインフルエンザと同様、飛まつ感染予防と、手洗いによる接触感染を避けることが有効だそうです。

・ うがい手洗い、マスクの着用
・ アルコール消毒
・ 咳、くしゃみをする時は、口、鼻を覆い、周囲の人から離れる
・ 使用したティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手を洗う
・ 子どものおもちゃは小まめに消毒し、お菓子やコップの共有は避ける

気管支喘息の既往を持つ子どもは重症化のリスクが高いと言われています。
症状が悪化する前に、できるだけ早く受診してください。
現時点では、エンテロウイルスD68と麻痺との関係性は明らかになっておらず、“疑いがある”段階だそうですが、早く原因究明してもらいたいですね。
通常は感染、発症しても風邪のような症状で済むそうですので、お子さんをよく観察して、あやしいと思ったらすぐに病院を受診するのがいいですね。
この記事を書いた人
MAKOMI

4歳になる娘を持つママです。子育てを始め、読書レビュー、ファッション等、多方面で執筆中。面白いネタを探して、日々アンテナを張って生きてます!