www.photo-ac.com

生活の中で算数のセンスを身につけよう

日々の生活の中には、学習のベースとなるものがあふれています。
例えば、おやつを兄弟で分ける、お買い物をしてレジでお釣りを受け取る、寝る時間・起きる時間・おやつの時間などの決まった時間に時計を確認する・・・など、小学生になるまでに算数のセンスを身に着けることのできる機会は数多くあるのです。
日常生活の中で楽しく算数を学んでいきましょう。

食べ物を使ってたし算、ひき算を学ぼう

www.photo-ac.com
1+1=2 などと、数字だけを使った計算は、幼児には理解しがたいものです。
物が増えるのが「たし算」、物が減るのが「ひき算」この感覚を身につけさせましょう。

おやつの時間に、「今クッキーがお皿に2枚のってるよね?もう1枚あげるね」と言ってお皿にもう1枚のせます。「さて全部で何枚になったでしょう?」
これは 2+1=3 のたし算ですよね。

「クッキーが3枚あります。○○ちゃんが1枚食べると残りはいくつ?」
これは 3-1=2 のひき算ですよね。

答えられたら「正解!!」と褒めてあげましょう。もっと問題だしてー!とせがんでくるに違いありません。

おやつをきょうだいで平等に分ける

www.photo-ac.com
おやつを兄弟で平等に分けるこのやり方には、たし算、ひき算はもちろんのこと、かけ算、わり算の要素も含まれています。
子どもに6個のアメを2人きょうだいで平等に分けさせます。
これは 6÷2=3 のわり算です。

その3個ずつに分けられた状態のアメを見て、3個ずつのアメを合わせたら何個になるでしょう?
これは 3+3=6 のたし算にもなりますし、 3×2=6 のかけ算にもなります。

このように、物の量の増減を目で見て実際に体験することは非常に重要です。
これにより、数式に対して、物を使った具体的なイメージを持つようになるです。
イメージ力はとても大切です。数だけを使った計算問題ができる子でも、文章問題になると間違えてしまう子がいます。
それは、文章の意味を頭でイメージできていないのです。
このトレーニングを幼児のうちに、日ごろからやっておくと、小学校で習う算数の文章問題にもつまずきにくくなります。

5と10をかたまりとしてとらえる

www.photo-ac.com
小学校1年生の算数では、数を分解・合成して5や10のかたまりを作るというやり方で計算をします。
例えば、6は5と1でできている。7は5と2でできている・・・などと教わります。
そして 6+5 の計算をする際には、「6は5と1でできている。5と5をたして10。それに残りの1を加えて答えは11だ。」と6を一度5と1に分解し、5と5をたして10のかたまりを作ってから、そこに残りの数字をたすという方法で問題を解いていくのです。

卵10個入りのパックを使って子どもに教えてみてはいかがでしょう?
5や10のかたまりを頭でイメージする際には、頭の中で
●●●●●
●●●●●
このようにイメージするとわかりやすいです。
先ほどの、6+5=11 の計算を頭の中でイメージすると
●●●●● + ●●●●●

となります。
絵を見ただけで11だとわかりますよね。
卵の10個入りパックは、5と5のかたまりをたしたものだと教えます。
そこから、1列(5個)取り出し、10-5=5 になったことを目で確認させます。
その5個からさらに1つ減らすと4個になったね・・・ これは5-1=4 というひき算にもなります。

おすすめの絵本「はじめてであう すうがくの絵本」

www.amazon.co.jp
幼児が算数の感覚を楽しく学べるおすすめの絵本があります。

タイトル:はじめてであう すうがくの絵本
作者:安野光雅
出版社:福音館書店
定価:1,600円+税

これは1巻から3巻まであります。
幼児向けに書かれた本で、かわいらしく素朴なタッチのイラストで、数学の世界をわかりやすく描いています。
この本の中で、作者の安野光雅さんは「算数だけでなく、ほかの学問全般に共通する考え方を教え、発見や創造の喜びを分かちあい、たまには迷路にさそいこんでくやしがらせる、そんなおもしろい本はできないものか、と考えたのです。」と書かれています。
この本は、楽しみながらゲーム感覚で数学の世界に触れられる、子どもにとっても大人にとっても面白い本です。

学校でお勉強する前に、まずは生活の中で実体験することが大切です。
日常生活の中で、子どもとコミュニケーションをとりながら、算数のセンスを楽しく身につけられるといいですね。
この記事を書いた人
nanaosan

男の子3人(8歳、5歳、3歳)の母です。わんぱくな3人に日々鍛え上げられ、たくましい母に成長中!