フローリングは、湿気に弱いためお手入れは“から拭き”が基本なのだそうです。
もうこの時点で間違った掃除の仕方をしている方も多いと思いますが、汚れが目立つ場合は水拭きや洗剤拭きをしなくてはなりません。
フローリングの継ぎ目から水が沁み込むと、表面の反りやはがれの原因に繋がるので、フローリングの水拭きをするときは、固く絞った雑巾で手早く行うのがいいそうです。

① 食べかすが乾いて盛り上がっているときは、プラスチック製のカードなどで板目に沿って削ぎ落とす。
② 水分をできるだけ絞った半乾きの雑巾で、板目に沿って汚れを素早く拭き取る。
③ べたつきが取れないときは、水で薄めた台所用洗剤を雑巾につけて手早く拭き取り、きれいな半乾きの雑巾でさらに拭いておく。
④ きれいになったら、しばらく窓を開けてフローリングを完全に乾かす。

① クレヨンがフローリングに付いてから時間が経っているときは、まずドライヤーの温風を当てて、こびりついたクレヨンを柔らかくする。
（ドライヤーを近づけ過ぎると、フローリングを傷めやすいので、30cmは離して当てるのがよい）
② できればフリース素材の布を使って、何もつけずにクレヨン汚れをこすり落とす。
（フリースは原料に石油が含まれているので、油分が汚れに馴染みやすくなります）
③ それでも取れない場合は、汚れに重曹を振りかけて、湿らせたスポンジで優しくこすり落とす。
④ 酢水で拭く。

フローリングの汚れ落としに重曹を使うときは、ゴシゴシこすると表面のワックスがはがれたり、傷ついたりすることがあるので、優しくこするようにしてください。
重曹拭きの後に酢水（酢１：水３）で拭いて中和しておくと、乾いたときに重曹の白い跡が残らないそうです。
重曹は変色の恐れもありますので、事前にどこか別の場所で試してから使うといいですね。

小さい子どもがいると一番困るのが“フローリングの傷”ですね。
我が家も大きいのから細かいのまで無数ありますが、ほとんどはワックスに傷がついているだけで、フローリング素地までの深い傷ではないそうです。
ワックスをはがせば元通りになる可能性が高いですが、ここでは深く傷ついてしまったときの処置法をご紹介します。

① 物を引きずったりしてできた“引っかき傷”には、フローリングと同色の補修ペンで目立たなくなるまで重ね塗りする。
② 物を落としたりしてできた“えぐり傷”には、クレヨンタイプの補修剤を削り、指でこねて埋め込む。
③ 布を巻いた木片などでフローリングをこすり、表面を平らにする。
④ 仕上げに、ワックスをかける。

床暖房を設置しているフローリングでは、クレヨンタイプの補修剤を使うと溶けてしまう可能性があります。
その場合は、コテで溶かして使うハードタイプをおすすめします。

知らず知らずのうちにフローリングにできた白いシミ。
牛乳をこぼしたわけでもないのに、何でだろうと疑問に思ったことありませんか？
拭いても落ちず、ずっと白いままのシミ、気になりますね。
あのシミは、実はワックスの塗膜が「白化」したものだそうです。
ワックスがけしてあるフローリングに水などをこぼしたままにしておくと白くなることがあるそうですが、これには、ワックスを一度はがして塗りなおせば問題ありません。

ワックスの落とし方は、
① フローリングに除去剤を塗って10分間放置。
② ワックスが乳白色になって浮いてきたら、ゴムベラでかき取る。
③ 固く絞った雑巾で拭き取る。
④ フローリングが完全に乾いたら、ワックスを塗り直す。