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断乳ってどうしたらいい?人生で初めての「自立」の壁と喜び

子育てサロンでも数多く寄せられる「断乳」の相談。
まだ続けたいけど、夜が眠くて、体が辛くて……。
保育園に預けるから、仕方なく……。
乳腺炎がひどいから、ママのためにも子供のためにも。
色々な理由でみなさん断乳されていきます。
いつ、どうやって? どれぐらいの期間がかかるの?
その後の赤ちゃんとの関係は?
断乳について考えてみましょう。

断乳はいつがベストなの? やめる理由は?

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最近では、断乳ではなく、子供の意志でおっぱいを卒業する「卒乳」という言葉も浸透してきましたね。
筆者の周りでは、この「卒乳」派が多く、断乳の相談を受ける場合は何らかのトラブルを抱えて、というケースが少なくありません。
平均的に、離乳食が完了してから断乳を考え始めるママが多く、一歳半~二才くらいが、一般的にも断乳に適していると言われています。

やめる理由として、
・おっぱいトラブルが頻発する
・夜が辛くて体力が持たない
・保育園に預けるなどの理由
・母乳が出ない、離乳食が進んだから
・薬などを飲むため
・二人目を授かったから
などがあげられます。
断乳には何らかの理由と、メリットがあるわけです。
本当に断乳の理由は様々。
進んでしようと思うときもあるし、仕方なくするときもあります。

では、みんなどうやって断乳しているのでしょう。
色々な意見を集めてみました。

色々なやめ方。みんなどうしてる?

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昔から、ワサビなど辛い物を塗る、顔を描くなどの方法がありましたが、最近でもその方法を試みるママがいるようですね。
それから、最近よく耳にするのは「前もってカレンダーに印をつけて、二人で日にちを数えていく。そして心の準備をさせてやめる」というものです。
皆さんも聞いたことがあるかもしれません。実践した方もかなり多くいると思います。
この方法、筆者の統計によると、成功率は半々といったところでしょうか。(3日くらいで泣かなくなってやめられれば「大成功」かなと筆者は思います)平均すると、みなさん一か月ほどは断乳による何らかの変化を乗り越えるために頑張っているようです。
前もって聞かせていていても、泣き叫ぶ子はかなり多くいるし、それに伴ってあきらめるママもいます。
かくいう筆者もこの一人で、長女二歳の時に断乳を試み、あえなく挫折しています。

それから、夜間だけ断乳する方法や、何か執着のあるものを利用してやめさせる、ほかに寝かしつけの方法を確保しておく(車で眠ってしまう子は車をスタンバイしておける状況で断乳開始するなど)などがあります。

挫折って、してもよいの? 筆者的挫折談

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断乳の進め方の方法などには、挫折してあげてしまうとよくないというようなことが書かれていますね。
これは本当にそうなのでしょうか?

筆者は長女が二歳の時、あまりの眠気と疲労に負けて断乳を試みたのですが、長女は一週間ほどきちんと眠ることが出来ず、昼間もほとんどぼんやりとしているような状態でした。
テレビをつけたリビングで、家族三人(当時)で布団を敷き、いつでも長女が寝入れるようにとスタンバイ。
パパと二人で神経をとがらせながら、それ以外のことはほとんどできず、手にもつかないような状態が一週間。
日々の授乳の疲れに、断乳の疲れが重なり、疲労はピークを越え、あえなく実家送りになる筆者と長女。

その日の夜、母が長女を抱っこして寝かしつけてくれました。長女が眠ってしまった後に母が言った言葉は、「断乳、止めてもいいんじゃない?」
様々な育児情報で言われていることを強く信じ、実践しようと意気込んでいた私の緊張の糸が切れた瞬間でした。

その後、長女は授乳を再開したにも関わらず、しばらくは断乳のショックでぐずる日々が続き、筆者はまた疲労を重ねるのですが、その時思ったのが、「もう、断乳はいいや」。
もちろん、様々な状況の人がいて、私は差し迫った事情もなかったのでそのような選択をすることが出来た。そうなのだと思います。でも、大切なのは「本気でありつつ、状況判断は怠らない」ということなのだと思います。
どうしても、一つのきまりややり方が正しいと思ってしまいがちなのですが、そうではないんだなあと実感として思った瞬間でした。

おっぱい以上に大切なこと。断乳のその後

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おっぱいをやめる……それに罪悪感を持つママに、たくさん会ってきました。
筆者自身もそうだったので、気持ちはよくわかるつもりです。
こんなに欲しがっているのにあげられない。自分の事情であげられない、と言うことから、本当に自分を責めるママがいます。

でも、おっぱい以外にも愛情を伝えるためのツールはたくさんあります。
日々の中で、それをうまく選択していけること……それがママにとっても赤ちゃんにとっても一番いいのではないでしょうか?
おっぱいは、本当に一時期のものです。いつかは、みんなやめていくものです。
断乳は、人生で一番はじめの自立体験、人生は断乳の連続、なんて話を聞いたことがあります。
断乳の体験が、ママと子供にとってよい経験でありますように。


断乳の相談は本当に多いです。
悩みも周りから見えるよりも深く、本当に悩んでしまうママもいます。
愛情の伝え方の優先順位、ツールがたくさんあるといいですね。
この記事を書いた人
綾希子

2児の母です。実家のそばで第一子出産後、夫婦の危機に。今度はパパとトラブルにならないようにと、実家に頼らず助産院で第二子出産後、頑張りすぎてマタニティーブルーに。その経験から、助産院の子育て…