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「きょうだいゲンカ」はトラブルを解決する力を養う絶好の機会

家庭内で毎日起こる「きょうだいゲンカ」。
「いい加減にしなさーい!」の連発で疲れ果てる母。それでもケンカを繰り返す子どもたち。
この先もケンカばかりで、仲の悪い兄弟になるんじゃないかしら・・・と悩む親たちも多いことでしょう。
子どものうちは、きょうだいケンカは当たり前!
毎日繰り返されるこのきょうだいケンカは、トラブルを解決する力を養う絶好の機会なのです。

トラブルを乗り越える力に

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少子化のこの時代、ひとりっこできょうだいゲンカを経験しないまま育つ子供たちも多いです。
また、昔と違って親が周りに迷惑になることなどを避けて、お友達とのケンカもすぐに仲裁してしまい、ケンカに至らないケースがほとんどです。
大人が、ケンカの初期段階で仲裁してしまうということは、つまり大人が子どものトラブルを解決してしまっていることになります。
それでは、いつまでたっても子どもは自ら解決する力を養えません。

ケンカは、相手の気持ちを考えたり、自分の意見を主張したり、ケンカの終わらせ方などを学ぶ良い機会です。
ケンカを何度も経験することで、子どもは「こう言ったら相手がこう思うだろう」「怒ってもこんなことはしちゃいけない」「こんな解決策はどうか?」などを考えるトレーニングにもなるのです。

親は裁判官ではありません

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ケンカを見ていた親が「あなたが悪いわよ」「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」などの裁きを下すのはあまり良くありません。
親は、子どもを落ち着かせて、子どもたち自らがケンカを解決できるようサポートしてあげるのが良いでしょう。

親は、まずは口を出さずにケンカを見守る。
(※つかみ合いや叩き合いになっている場合は別ですよ!そんな危ない時は即引き離しましょう。)
そして、それぞれの言い分を聞く。
「○○君はこうしたい。□□君はこうしたくない。んー・・・じゃあどうすればいいんだろうね?どうすればいいと思う??」と子どもに問いかけてみましょう。
気持ちを相手に伝える → 相手の気持ちを知る → 子どもに解決策を考えさせる
親は、この流れに持っていけるよう手助けしてあげるだけで良いのです。

上の子 下の子 真ん中の子 

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上の子
下のきょうだいよりも年齢が上な分、考える力があります。
なので、下の子に比べて良い解決策を提案してくれることもあります。
そういう時は、すかさず「それ良いアイデアだね!」「さすがお兄ちゃん!!いいこと考えたね!」などとほめてあげましょう。
トラブルを乗り越える自身につながります。

下の子
下の子であるがゆえの特権・・・ 泣いて親にアピール!!
でも、泣いて助けを求めるだけではトラブルを乗り越える力は身に付きません。
言葉がまだ未熟ながらも、自分の気持ちを話すよう促しましょう。
自分の気持ちを言葉で表現する力を養うことができます。

真ん中の子
真ん中の子って、どうしてもトラブルメーカーになることが多くないですか?
どちらかというと、あまり親から手をかけられずに育ちがちな真ん中。
親の関心を引きたくて、トラブルメーカーになっていることも少なくありません。
親は少し気にかけてあげるといいですね。

きょうだいゲンカは将来の対人関係にプラスの効果

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社会人になって、会社で対人関係に悩む大人たちが少なくありません。
トラブルをおそれて、自分の意見は主張せずに、周りに合わせてばかりいる人。
対人関係がうまくいかずに、傷つき、うつに陥ってしまう人。
そんな人が増えています。
小さい頃に、きょうだいゲンカでトラブルを経験し、解決策を見出して乗り越えてきた人間は、社会に出てもうまく他人との関係を作っていけます。
親がすぐに仲裁に入って、きょうだいゲンカの機会を子どもから奪ってはいませんか?
きょうだいゲンカはトラブルを解決する力を育む良い機会です。
この記事を書いた人
nanaosan

男の子3人(8歳、5歳、3歳)の母です。わんぱくな3人に日々鍛え上げられ、たくましい母に成長中!