『非常食』と聞くと、レトルトのお粥や乾パンなどを想像される方もいるのではないでしょうか。
災害直後からを時系列で3段階に分け、災害状況に合わせた食事を摂るのがいいとされています。
① 災害直後
災害直後、大人以上に不安でいっぱいなのが子供たち。
小さい子供の不安を落ち着かせるために必要な食材は、子供の大好きな『おかし』がベストだと考えられています。
普段食べ慣れているおかしが理想。
ビスケットやクッキーなどは水分が欲しくなるので、災害時の非常食としてはあまり向いていません。
唾液で溶けるソフトせんべいや、長持ちする飴などが適していると思います。
② 災害発生より、半日以降
災害が起きて半日が過ぎると、状況はある程度把握でき、落ち着きを取り戻すことができると思います。
インフラはまだ回復していない可能性が高いため、水道、電気、ガスなどはあてにできません。
この時に適しているのが、パックを開けてすぐに食べることのできる『パウチ食品』。
温めなくても、お湯を加えなくても、すぐに口にできる『ごはん』があれば、とりあえずはエネルギーを摂取できます。
しかしパウチ食品は、大人もそうですが、食べ慣れていない物が多いですので、日常で一度食べてみるのもいいと思います。
普段に一度口にしておいて、食べられる物は非常食に、とても食べられない物は保存しない、など家族で把握しておくと、いざという時に役立つと思います。
③ インフラ回復後
水道や電気、ガスが通ったら、温めて食べられる『レトルト食品』が食べられるようになります。
カップラーメンやカレー、丼物など、通常の食事と変わらない物が口にできるようになりますので、ここまで来れば、食事に関してはとりあえず一安心ですね。