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人も感染する狂犬病 致死率100%!?

新型コロナウィルス流行の中で、日本で14年ぶりに狂犬病発症者が確認され話題となりました。

ワンちゃん飼われている方は、ワンちゃんへのワクチンは必須なためご存知かと思いますが、日本国内では長らく発生していないため、狂犬病って何!?という方も多いかと思います。

海外の発生地域は意外に多く、海外旅行をする際は注意が必要です。とても怖い病気ですので狂犬病についての基礎知識を身につけておきましょう。

狂犬病て何?どうなるの?

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狂犬病ウイルスによる感染症となります。犬だけではなく全ての哺乳類が感染する病気です。

発症すると、風邪のような症状から始まり、不安感・恐水及び恐風症状・痙攣・精神錯乱といった症状の後、昏睡状態となり死に至ります。

発症すれば治療薬はないうえ、致死率100%と言われています。生還者の例もわずかにあるようですが、いずれもワクチン摂取者だったようです。また、生還できても重い後遺症が残ることが多いようです。

14年ぶり2020年5月に日本で発症が確認された患者さんも、残念ながら6月にお亡くなりになられました。

狂犬病=死、とても怖い病気だとおぼえておきましょう。

どうやって感染するの?感染から発症まで

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狂犬病ウイルスを保有する動物から、噛まれたり、傷口・粘膜を舐められるたりすることで感染します。犬からだけではなく、哺乳類全部が感染するものとなります。

狂犬病ウイルスが脳に到達することで発症します。潜伏期間は長く、顔を噛まれるか、足を噛まれたかで大きく変わり、一般的には1ヶ月〜3ヶ月、最短2週間、長いと年単位となります。

因みに2020年5月に日本で発症した方は、発症まで約8ヶ月だった言われています。フィリピンで犬に噛まれた後、日本に渡航されたようです。

狂犬病のワクチンはあるの?

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狂犬病に治療薬はないのですが、ワクチンはあります。狂犬病のワクチンは、一般的に想像するワクチンと異なり、暴露前の摂取だけでなく、暴露後も複数回摂取する必要があります。

発症すると治療法はないため、万が一暴露しても発症しないようにすることが基本です。長期間海外ヘ行く場合は、暴露前のワクチン摂取を検討しましょう。

渡航先で万が一動物に噛まれた場合は、早急にワクチンを打つ必要があります。狂犬病の暴露後のワクチンを接種できる病院を、前もって調べておきましょう。また、海外で動物に噛まれ帰国した際には、検疫で必ず相談しましょう。

狂犬病の予防には海外で動物に触らないことが鉄則

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狂犬病は、実は日本以外の国はほぼ発生地域となっており、日本のような長らく感染の発生が起きていない清浄地域を確認する方が早いです。

厚生労働省のHPよると現時点の清浄地域は日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国となっています。

ワクチンはありますが、暴露後もワクチンを打つ必要があります。海外旅行する際は、まずは現地の動物には触らないこと、子供が近づかないことを徹底しましょう。特に子供は日本にいる時と同じように、動物に接すると考えられます。

狂犬病を発症している動物は過敏になっていることから、近くにいただけで突然噛み付いてくる可能性もあります。野良犬や野良猫を見かけたら、くれぐれも注意してくださいね。
筆者も狂犬病の発生地域は知らず、以前スリランカに旅行した際に、ホテル周辺に住み着いた人馴れした野良犬に触ったりしてました。。
今考えるととても怖いことをしていたんだなと。

狂犬病の詳しい情報は厚生省のHPでご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html
この記事を書いた人
SALLY

4歳娘、1歳息子がいるママです。夫は時々しかお家にいないので、まったりワンオペ育児やってます。

#ワクチン#感染症#海外旅行